ラクホロのシートについて

ラクホロに使われているトラックシートってどんなものなの?
丈夫なものを使っているの?そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこでこのコーナーでは、一般的に売られているトラックシートの話も交えながら
ラクホロのシートについてご紹介させて頂きます。

量販店のトラックシート・・

ホームセンターなどでよく見かけるトラックシートってかなり安いですよね。
ああいった商品はやはり全国の販売店に大量に納品しているため、
価格が安くできるというメリットがあります。
しかし、それだけの理由でそこまで安いのかと言うと必ずしもそうではありません。
トラックシートとひとくくりに言っても素材に違いがあるんです。
一般的にトラックシートに使われている素材には「ターポリン」と
「エステル帆布」という2種類の生地が使われています。

シート

ターポリンとエステル帆布の違いって?

ここでこの2つの素材について比較してみましょう。

安価でカラーバリエーション豊富なターポリン

ターポリンの最大の特徴はエステル帆布に比べて安価であること。
そして、軽量で様々なカラーのシートが選べるのが特徴です。
しかし、ターポリンには弱点があり、それはこすれなどの繰り返しかかる力に対しては耐久性が低く、
繊維が剥離し易いという点です。
これはトラックシートにおいては宿命とも言えるシートのバタつきに弱い事を意味します。
つまり、ターポリンはバタつきの少ないシーンでの用途には適していますが、
トラックシートとしては長年の使用には耐えられないと言えるでしょう。
さらに専門的な話をすると、ターポリンはフィラメント糸(長繊維糸)を
使用しラミネート加工(図参照)によって作られています。
ラミネート加工では表面がきれいに仕上がるのも特徴の一つです。

ラクホロの標準シートにも採用!
トラックシートとしての使用に耐えうるエステル帆布

それに対しエステル帆布は材質はターポリンと同じポリエステルですがスパン糸(短繊維糸)を使用し、ディッピング加工を施しているので繊維内部まで樹脂を含浸することが可能となり防水性・耐摩耗性に優れているため、
トラック特有の振動やこすれにも強くメーカーの純正シートにも採用されています。
ターポリンと違い、ディッピング加工では表面がざらざらしているため、汚れが落ちにくいのと
カラーバリエーションが少ないのが欠点であると言えます。
また同じエステル帆布でも号数によって厚みが異なり7号、6号、5号と番号が減るごとに
生地が厚くなり、耐久性も上がりますが、その分価格も高くなります。
(※実際には流通量の関係から7号よりも6号の方が安価になっているのが現状です。)
一般的には号数まで記載してくれている商品は少なく、問い合わせてみないと
分からないケースが殆どでしょうが、逆に号数の記載がある業者はそれなりに
信頼できる業者であると言えるかも知れません。ちなみにラクホロの標準シートには
軽さと耐久性のバランスを考え、軽トラック用のシートとしては一般的な6号を採用しております。
5号、4号は大型のトラックなどに採用されることもありますが、この号数のシートを使っている場合は
耐久性としてはかなり信頼できるものであると言えます。

エステル帆布

ターポリンよりさらに安価なシートも・・・

ちなみに、メーカーによって商品名、表記は異なりますがネット通販などでは
材質にポリエチレン(PE)を使っているシートを使用した幌も見受けられます。
ポリエチレン製のシートというのは簡単に言うとお花見などで大活躍するブルーシートと
同じ素材を使用して作られたものです。価格はターポリンよりもさらに安くなりますが、
耐久性も著しく低下します。そういった意味で安価に手に入る幌かもしれませんが、
あっという間に破れてしまう事も考えられるため、ポリエチレン製のシートはお勧めできません。
このようにシートには他にも様々な種類のものがありますが、
商品によって適材適所。用途に合ったものが選ばれています。

○カラーが選べるオプションシートにはフラット帆布を採用!

当サイトにてオプションで選べるカラーを選択した場合にはフラット帆布と呼ばれる種類の生地を採用しています。フラット帆布はエステル帆布に表面処理を加えザラザラとしている表面をツルツルに加工したものです。耐久性はエステル帆布そのままに、表面処理によって汚れを付きにくくする効果ももたらします。
まさに、デザイン性を重視する方にはもってこいの素材ですが、今回比較した中では価格も一番高くシートの中では高級品と言えるでしょう。

カラー

フラット帆布という言葉は一般的に聞くことは少なく、実際には製造しているメーカーの 商品名を聞く事もあるかもしれません。帝人であれば「ハリケーン」、東レであれば「5MR」といった商品名です。ラクホロのフラット帆布には 平岡織染 の「ウルトラマックス」という生地を使用しています。耐久性に優れ、防炎処理、防汚処理も施された高品質の素材です。各カラーによって透光率は異なるものの、耐久性については殆ど違いはありません。

ラクホロではお客様に安心してご使用頂くため、シートの素材や品質にこだわるだけでなく、耐久性も考慮しながらシートの加工、縫製を行っており、破れやすい形状などには極力ならないように配慮しています。これも、これまでトラックシートの製造に携わって来た職人の経験が生かされている所であります。そんなこだわりを持って作られたシートを実際にご使用頂き、その品質を実感して頂けたら幸いです。

ウルトラマックス

遮熱シートの特徴と性能について

軽トラ幌専門店ラクホロでは多くの色の中からシートを選ぶことができますが、その中で遮熱シートをご検討の方も多いのではないかと思います。近年の温暖化の影響により猛暑の日が多くある中、収穫物など積荷への影響も気になる事と思います。当店で取り扱っているシートについて詳しく知って頂きご検討の判断材料として頂ければと思います。

輻射熱を抑える遮熱シート

一般的な熱対策として「断熱」と「遮熱」があげられますが、遮熱シートは名前の通り「遮熱」による熱対策の手段になります。「遮熱」とは太陽光(赤外線)を反射することでその素材自体の温度上昇を抑え、それによって室内の温度上昇を抑えるというものになります。真夏の炎天下では熱くなってしまったシート自体の熱で室内が暖められ温度が上昇してしまいます。これは輻射熱による熱伝導が原因ですが、輻射熱とはその素材自体が熱を持つことで発する赤外線などの電磁波を受けることにより伝わる熱の事で、直接触れていなくても電磁波を受ける事で温まるというものです。シート自体の温度上昇を抑える、例えるならば電気ストープを「強」から「弱」にする。そんなイメージを持ってもらえれば良いかと思います。これが「遮熱」によって期待できる効果です。 ※シート自体に熱を伝えにくくする「断熱」の効果はありませんのでご注意下さい。

一般膜材
遮熱シート

遮熱シートには熱線を吸収しにくい繊維が織り込まれており、太陽光からの赤外線を被膜表面で反射し、膜自体の温度上昇を抑える事で内部空間の温度上昇を抑える事ができます。表面に銀色のフィルムを貼ってある断熱素材のものとは異なり、見た目からは一般のカラーシートとの区別はつきません。

耐候性も向上

遮熱シートは赤外線と同様に紫外線も反射します。シートの劣化は紫外線の影響によるものが大きく、紫外線の影響が減るとシートの耐候劣化も抑えられ、強度低下も少なくなります。

遮熱性能は色により異なります

カラーシート 遮熱シート
アイボリー シルバー グレー アイボリー グレー
赤外線反射率(%) 76.2 41.2 39.6 82.2 70.2
日射熱取得率(%) 15.4 15.8 17.3 9.7 13.3
透光率(%) 10.3 0 1.2 5.6 0.2

赤外線反射率・日射熱取得率・・・JIS R3106にて測定

遮熱シートはカラーシートよりも一様に優れるかと言うと、そうではないので注意が必要です。メーカーのデータにはカラーシート各色のデータがありませんので正確に比較はできませんが、赤外線反射率だけを見ると遮熱シートのグレーよりも通常品のアイボリーの方が良い数字になっており、色により性能に差がある事が分かります。ODグリーンやブラックなど色の濃いシートと比較すると遮熱シートにした場合の差は大きいですがホワイトやアイボリーなど明るい色と比べるとそれ程差はありません。つまり明るい色のシートを選ぶという方法でも一定の効果はあるという事になります。夏場の暑さ対策で遮熱シートを検討される方はご参考にして頂ければと思います。※全カラーのうち、もっとも遮熱効果が高いのは遮熱アイボリーです。

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